やまめのブログ

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This article was written on 20 11月 2013, and is filled under やまめの学校・教科書, やまめ工房.

僕が29erにこだわり続ける理由。

最近29erについてのご質問をメールでいただくことが多くなりました。

29erにこだわり続けているワタクシのとって、本当に嬉しいことです。

ワタクシがGARY FISHERの選手としてJシリーズを走っていた時、29erが認可されてからのほぼ全てのレースを29erで走っていたのは、メーカーの意向があったからでは決してありません。

たくさんあるバイクの選択肢の中から、自分で選択して29erを選んでいました。

当時は本当に29erに対しての風当たりというか何というか・・・とにかく酷い言われようでした・・・。

でも、最初に乗った時のインパクトがあまりにも強く、「29erの可能性をとことん追求してやろう」・・そんなふうに思わせる位、本当に衝撃的だったんです。

だから今までずっと29erに乗り続けているんです。

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車輪が大きいから障害物を乗り越えやすい・・・・・・・物理的にはそうなのですが、足の位置やガチガチに力が入っていては、そのような効果はありません。

慣性がついてスピードが出る・・・・・・・・・確かに出るのですが、地面に押し付けるような乗り方ではそんなことはないんです。

曲がりにくい・・・・・・・・小さい車輪の自転車でもちゃんと曲げれていない人は、どんな自転車だって曲げれません。僕は小さな半径で曲がることができます。

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自転車がすべてを補ってくれると思ったら大間違いです。

操るのは人間であって、それをどう走らせるかを考え、実際にできるようになるための「練習」をすることをしなくては、自在に操ることは一生できないでしょう。

 

27.5インチのバイクをどう思いますか?そんな質問が多いです。

バランスのとれたフォームができるのであれば、車輪の大きさなどどうでも良いことです。

低い姿勢が自然に無理なく取れるトップチューブ長や、適切なシート角さえあれば、車輪の大きさなんて本当にどうでも良いんです。

実際に26インチのバイクも持っています。

車輪の大きさで変わるのは、ハンガー下がりと呼ばれる部分で、BB位置が前後のハブの間に沈み込んでいるか否かだけです。

ハンドリングを決めるのはヘッド角です。

僕はハブとハブの間に沈み込む29erの安定感が好きなんです。

でも僕はハンドルがスカスカ切れる、ヘッド角が立った29erは好みではありません。

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TREKチームの監督兼メカニックだった時代、同じ北海道出身の小野寺 健選手(今はスペシャライズドチーム)が、アメリカから29erを持ち帰ってきました。

そのバイクを勝てるバイクになるよう、2人でいろいろやり取りしました。

サスペンションのセッティングをいろいろ試したり、ステムの長さを変えたりクランクの長さを変えたり・・・・・・。

オリンピックの選考会では2位で敗れましたが、次の富士見でぶっちぎりの優勝をしてくれたんです。

その優勝が、ナショナルシリーズにおける世界初の29erの勝利だったことはあまり知られていないでしょう。

アメリカではニュースになるような出来事だったんです。

決して大柄ではない小野寺 健という日本人が、29erに乗って成し遂げた事を、このブログを読んでいる人にだけでも知ってもらえたら本当に嬉しいです。

同じ北海道の出身で、子供の頃から知っている健が、自分自身が成し得なかった29erを表彰台に上げることをやってくれた時の嬉しさは、一生忘れないでしょう。

こんな経験をしたワタクシが、29erにこだわり続けるのは当たり前のことです。

もっとこの素晴らしさを知ってもらいたいと思うのは当たり前のことです。

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先にも書きましたが、自転車がどんなに優れていようとも、ちゃんと乗ることができなければ、どんな自転車に乗っても本当の良さはわからないでしょう。

29erをどのようにすれば自由自在に操れるのか?それをいろいろやってきた結果が「やまめの学校」です。

今までたくさんの生徒さんが、レンタル29erに乗ってMTBの楽しさに目覚めました。

地元に帰ってから、お世話になっているお店でMTBを買ったという生徒さんが、また安曇野に走りに来てくれています。

29erの面白さや素晴らしさを、スクールを通して伝えられる現在の方が、選手だった時よりもできている気がします。

やまめの学校のレンタサイクルは、MERIDAの29erです。

NINERやAVEDIO等、違うメーカーのバイクにも乗っているワタクシの所に、たくさんのMERIDAの29erを貸してくださっているミヤタサイクルさんには本当に感謝しています。

乗り方とセットで29erの魅力を伝えることが出来たなら・・・・・・そんなわがままを許してくださり、理解して自転車を貸してくださいました。

29erの魅力をもっと多くの人に伝えたいワタクシにとって、本当に嬉しいことです。

・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・

ワタクシが29erにこれほどまでにこだわり続けている理由を知りたい人は、ロードの学校を受講する前に、ぜひレンタル29erでMTBの学校を受講することをおすすめします。

ロードでできないことの理由がはっきりと分かると思いますから。

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

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10 Comments

  1. 通りすがりんこ
    2013 年 11 月 20 日

    要約すると・・・

    別にメーカの回し者とかじゃなくて、
    なにかビビッとキタから乗ってたわけで、
    よく言われる29インチの利点なんて全部ウソで、
    どんな自転車だろうが乗り手次第なわけで、
    苦闘の末に29インチで結果が出せたのがすっげーうれしくて、
    29インチはやっぱりすげーって乗ってもらえばわかるはずで、
    とにかくウチのスクールに来てくれ!

    ・・・って感じですかね。

    マスターベーション全開で論理的な理由が1つもなかったので、
    29インチのよさは全くわかりませんでした(苦笑)

    • yamame
      2013 年 11 月 20 日

      通りすがりんこさん
      私の書いたことを、どのように受け取っていただいても結構ですが、私にとっては残念な書き込みです。

      • 帰ってきた通りすがりんこ
        2013 年 11 月 26 日

         でもさー、29インチイチ推しな割に、「車輪の大きさなんてどうでもいいことなんです」って、矛盾してない?
         27.5インチに興味がある人だって、貴方が経験豊富で知見があると思ってアドバイスを求めてるわけでしょう?
         それを頭ごなしに「どうでもいいこと」とか決めつけて、乗りこなせなければ何に乗ってもダメだとか、何なん?誰もがプロじゃねーし、誰もがあんたみたいになれないんだよ。
         まぁそういう人間しか相手にしてないってならいいけど。
         感じ悪いよ。

        • 私も通りすがり
          2013 年 11 月 27 日

          大事なのは車輪の大きさじゃなくて、どの大きさであれ、ちゃんと乗りこなすってことなんじゃないですか? みんなが気にする車輪の大きさだって、そのことを理解した上で、最終的には目的とか好みで選べばいいのだと私は思いました。別に決めつけてもいないし、誰もがプロじゃないなんて当たり前ですよ。私自身はまだ29インチに乗ったことがないので、このブログを読んで、単純に一度乗ってみたいなと思いました。

        • COLNAGO
          2013 年 11 月 27 日

          このブログの書き込みの内容や他の著者のビデオなどを見ると、、

          ・フロントセンターが長め
          ・BB位置が前後のハブの間に沈み込んでいる

          ということが特徴なんではないでしょうか。

          29erにそういうgeometryが多いということではないですかね。

          なのでタイヤの大きさをもって29erが良いとはならないのではないですか。
          ただ、乗り方を知ればそれタイヤサイズ自体も利点でもあるということでは。

          ロードバイクのgeometryを比較しているサイトを閲覧してみてください。
          フロントセンターが長いロードバイクって少ないですよ。

          私は、知らないうちにフロントセンターが短いロードバイクから、長いロードバイクに乗り換えました。

          きっかけは事故ってフレームを折ったことだったのですが、Giant(カーボン)からColnago(アルミ)に乗り換えた経験があります。

          個人的にColnagoの方が乗っていて楽しいと感じました。何が理由でそう感じるのか全くわからなかったのですが、いろんな自転車を試乗して「好き・嫌い」で分けていくと「フロントセンターが長い」というのが共通していました。

          著者は、気を引くためにあえて極端に「どうでもいいこと」といっているだけだと感じますよ。他のビデオを見るとわかりますけど。決めつけていると感じることも理解できますが、全体を見渡すとそれが本意ではないということが見えるのではないでしょうか。

          もう少し言葉を選んで投稿していただくと皆さん気持ちよく閲覧できると思いますし、建設的な展開になるのではないでしょうか。

  2. ほりえもん
    2013 年 11 月 20 日

    先月2日間お世話になりました。

    長年MTB、ロードに乗ってきましたが、堂城さんの29erに乗らせてもらったときの衝撃は忘れられません。

    今はあの感覚を自分のバイクで再現しようと試行錯誤しています。

    自転車の深い楽しみの世界を教えていただき感謝しています!

    あの感覚、もっと多くの人に知ってもらいたいですね!

  3. Name *
    2013 年 11 月 20 日

    もう少ししたら、パズさんからAIR9のフレームが届きます。(AIR9はパズさんのところへ向かっているところです。)
    この冬はAIR9を自分なりに作りこんで、来春には安曇野に持っていければと思います。

    今年の春から自分なりに調べて、夏にレンタルさせていただいたAVEDIOを1日乗せてもらい、青写真ができました。
    初めてのホイール手組みを含めた自作MTBが、どのように仕上がるか、どのように進化?していくのか今から楽しみです。

    AIR9が届くまではMambaのサスをロックアウトさせたままで乗って、リジッドフォークを想定した練習?です。

    安曇野へ持っていったときは、私が目指している方向性がプロの目から見てどう映っているか意見も聞かせてもらいたいです。

  4. 勝どき夫婦のダンナ
    2013 年 11 月 21 日

    スカパーのGAORAで南アフリカの「ケープエピック マウンテンバイクレース」を観て、最近夫婦ともどもMTBに興味津々になっています。次回は、ロードではなく、MTBをレンタルさせていただいて・・・と話していたところです。29er、ぜひ一度体感してみたいです~。

  5. よろしく
    2013 年 11 月 25 日

    初めまして
    今年の夏に自転車の教科書を購入し、おじぎ乗りに興味が湧きました。
    私は理学療法士をしており、常々イチローのような骨盤を起こし、背筋を真っ直ぐにする姿勢が良いものと思っていました。しかし、最近になって背中を丸める姿勢にもすごく利点があるのではないかと感じ、自転車に乗りながら、ああでもないこうでもないと考えています。

    近いうちにやまめの教室に足を運び、来年には29erのMTBを購入したいと思っています。

  6. COLNAGO
    2013 年 11 月 26 日

    こんにちは。書籍を購入したものです。

    自分の自転車のフロントセンターは、600mmでした。先生のビデオをみて自分の好みがフロントセンターが長いフレームだとわかりました。自転車は、奥が深いですね。いろんな要素が絡み合った結果を感じるしかないんでしょうね。頭でっかちにならず体感するのが一番なんでしょうね。書籍を何度も読み返して、ビデオも参考にさせていただいてます。自分で納得がいくように試行錯誤してみています。また、29nerへの強い思いが伝わって来ます。自分もどこかで試乗して見たいと思いました。