やまめのブログ

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This article was written on 27 6月 2011, and is filled under リハビリ.

前を向くか後ろを向くか。

おととし、わたくしが骨盤骨折をしたのは、皆さんご存知かと思います。

全く立ちあがる事も、歩く事も出来ず、電動ベッドで寝たきり・・。

おちえさんにはいろいろと苦労をかけました・・・。

で、約3カ月かけて自転車に復帰してからのワタクシが、転ぶ以前より強くなって速くなったことはご存知でしょうか?

骨盤骨折は動く事ができませんから、筋肉も落ちてゆくし、関節も曲がらなくなってしまいます。

幸い、ワタクシが通っていた整形外科の先生が、早い時期から動かす事を進めてくださったおかげで、転ぶ前よりも股関節周りが柔らかくなって復活することができました。

まだ自分では脚が上げられない時にローラーに乗ってみたら、クランクが回る事に気が付きました。

踏まなければクランクがきれいに回るという事も、この時に確信しました。

そして股関節の柔らかさが、そのまま姿勢と速さにつながる事にも・・・。

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まだ脚を引きずってリハビリで自転車に乗っていたワタクシに、置き去りにされた方がいます。

踏んでも踏んでも追いつかなかったそうです。

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あの時、骨盤骨折をしなければ、今の自分は無いです。

人間の身体は、本当によくできています。

自分で治そうという力が働くんだという事を知りました。

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ワタクシが軸・重心の事をうるさく言うのは、転んでほしくないからです。

股関節を柔らかくしなさいとか、足首や肩甲骨周りの柔軟性をうるさく言うのもそのためです。

人間は元々猫背のものではなく、力を入れなくても真っすぐに立てる生き物です。

その基本ができれば、バランスが取れて呼吸が楽で、安全に長い時間運動が出来る。

人間は前に進む時には体重を前に移すもの。

背中を丸めて踵に体重をかけて運動するという事が基本だといわれている自転車の乗り方を、何とかして他のスポーツと同じようにしたいという思いも、この頃から強くなりました。

ワタクシが今やっているのは、自転車の乗り方の基本作りです。

柔軟性の無い人が仕方なくなってしまう姿勢が基本では絶対にいけないと思います。

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骨盤骨折を機に、本当にいろんな事が変わりました。

治そうという前向きな気持ちを持ちますか?

それともあきらめますか?

身体が硬いままでいいとあきらめますか?

それとも柔らかくする努力をしますか?

ワタクシは前を向いていたいです。

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今日こんな事を書いているのは、ワタクシの生徒さんが車にぶつけられて入院してしまったからです。

こないだ階段を登った時に一緒に喜んだ、ワタクシの大切な生徒さんです。

怪我をしたことで得た物の方が大きかったという事はウソではありませんよ。

いつも「前へ」と言う気持ちがあれば、前よりも強くなって帰って来れますから。

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自転車は乗り物の中で、一番怪我をする可能性の高い乗り物です。

そんな乗り物を、猫背で身体が遅れた状態で乗りなさいとは絶対に言えません。

だから自転車のスクールを仕事にしています。

早く治して、また習いに来てください。

そして、たくさんの人に自転車の正しい乗り方を伝えてください。

怪我で得たことを伝えてください。

看病とかたいへんですから、奥さんを大事にしてあげてくださいね。

骨折の先輩masaru

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One Comment

  1. aki
    2011 年 6 月 30 日

    私も骨折から復活した一人です。

    リハビリしながらストレッチもしっかりやって、骨折する前より上手に(きっと)乗れています。

    ケガされた生徒さん、今は辛いかと思いますが、先生が言う「前へ」の気持ちを忘れず、前向きに行きましょう!!