やまめのブログ

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This article was written on 03 6月 2009, and is filled under やまめの学校・教科書.

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手のひらと、足の裏の感覚。

骨盤と呼吸の関係、面白かったでしょ?

では、今日は手のひらと足の裏の感覚のお話。

ワタクシがハンドルの高さを決める基準は、手のひらに感じる重さです。

やまめ屋さんで教えている乗り方は、骨盤を前に倒す乗り方だということは何度も書きました。

背中もまっすぐ、お腹はリラックスなので、ハンドルに体重が乗ることになります。

お辞儀して身体が前に倒れたら、お尻が自然に後ろに行ってバランスを取るでしょ?

サドルは後ろのほうに付いているんだから、ハンドルに体重をある程度乗せないと、後ろ加重の状態になっちゃいます。

この「ある程度」を、ハンドルの高さで調節しています。

低くしてゆけば、たくさん体重が乗るので、手のひらにはたくさん体重が乗っている感覚があるでしょう。

逆に高くすれば、手のひらの感覚は体重があまり乗っていない感覚になるでしょう。

平地でハンドルによしかかって、す~っと走る高さを見つけるのが最初にすることです。

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その時の手のひらの感覚が常に感じられるはずです、坂を登っても下っても。

だって、登りも下りも常にニュートラルな重心で乗っているんだから、どこに座っていても。

急な上り坂で下ハンドル持ったって良いんです!!身体を倒しても呼吸が苦しくない乗り方をしているんだから!!

前に座って荷重を前に持って行くか、後ろに座ったまま身体を倒すかは、その坂の傾斜で変えてゆけば良いですよね。

その時、手のひらの感覚は常に一定!!足が地球の中心に向かう骨盤の傾き!!ちゃんと息を吐くこと!!

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骨盤を前傾させてゆく姿勢でハンドルによしかかると、今まで遠かったハンドルがめちゃくちゃ近くなるでしょ?

お腹を凹ませて脇を閉めて、ハンドルを引っ張ってぶら下がっちゃうから遠くなるんです、ハンドル。

ステムを短くしても、ハンドルにぶら下がったままだったら・・・・・・・ハンドルの遠さは変わらないでしょ?

結構多いですよ~腕が伸びきって、ぶら下がっている人。

短くした分だけ、骨盤がさらにそっくり返っちゃうだけになっちゃいます。

ステムを短くしたら、ちゃんと手が手前に来なければ意味がないと思っています。

ワタクシの教えている乗り方は、ステムを短くしたり長くしたりしたら、ちゃんと手が前に行ったり手前に来たりしますよ~。

・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・

 肘もちゃんと曲がるので、身体の倒し具合も自在にコントロールできるし、なにせ舵が自由に利きます。

ワタクシが乗っている姿を見て皆さんがまず驚くのは、身体が結構寝ているということです。

もちろんサドルの前に座っているときは、身体を起こしているのですが、後ろに座っているときの姿勢はかなり寝ています。

ハンドルが高い=身体が起き上がるではありません。

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マウンテンバイクで下ってるときも、骨盤を倒して背中をまっすぐの姿勢は変えません。

股関節が自由に動くし、ハンドルにぶら下がらないので、ハンドルを持っている腕は常に曲がっていて、舵が自由に利きます。

足の裏の感覚と手のひらに感じる感覚、この2つの感覚で、やたらと後ろに乗ったり前に乗ったりしないようにバランスを取ります。

バランスを取るのにお腹の凹みはジャマ以外の何でもありません。

これは、立ち上がってスクワットをしてみたら良~く分かると思いますよ!!

腿はしんどいし、股関節の動きもメチャメチャ悪くなりますから。

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足と腕を柔らかくサスペンションのように使って下らなきゃいけないんでしょ?MTBの下りって。

お腹を凹ませて腕が伸びきった状態で股関節も動かなければ、下っているんではなくて落っこちているだけになっちゃいます。

・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・

最初は自転車の上で身体を寝かせてバランスをとるのは難しいと思いますので、まずは椅子の上で練習してください。

ワタクシが最初に教える、身体を起こして前座りは、誰でも簡単にシーソーの軸になれるんです。

登りになったら、軸の人間が動くのではなくて、ハンドルが近づいてくるから簡単なんです。←腕は柔らかく

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手のひらと足の裏は、重心を感じ取るための、とても鋭い感覚を持ったセンサーです。

どんなスポーツでも共通だし、役に立つ事だと思います。

自転車だけ特別だとは思いません。

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3 Comments

  1. あさやん
    2009 年 6 月 5 日

    はじめまして。ダイエット目的でロードバイクに乗り始めてはまってしまいました。
    ちなみに、身長168cmで、インターマックスRAYS(サイズ49)に乗っています。
    ステムだけノーマルより4cm短く17度の角度のステムに変えています。

    昨年のファンライドで読んでから、すっかりやまめに魅せられてます。
    やまめ特集の号だけファンライド買ってます(笑)
    首の頸椎椎間板ヘルニアを持っている私には、一般的にいいとされているロードバイクのフォームでは首に負担がかかりすぎてきついのです。

    受講できればいいのですが、遠い&金銭的問題のため、受講できるのはまだまだ先になりそうです。
    それまでは、ブログ読んだり本を読んだりの通信教育で・・・(汗)
    もう少し子供が大きくなったら受講しに行こうと思っているので、その時はよろしくお願いします。

    イスに腰掛けて立ち上がれる角度ですが、同じ角度で自転車に乗っているつもりが、どうしても前側に倒れてしまいます。もちろん、床に立っている時はバランス取れていますが、サドルに座ってみると、床とペダルの違いでしょうか、どうしても前に倒れてしまいます。
    ハンドルにかなり体重が乗っているような感覚になってしまいます。
    ただ、呼吸は楽で、脚も自然に回る感じはします。

    でも、腕への荷重を考えると長時間は厳しいような気がします。まだ実際には、ローラーで数分しか乗っていませんので、わかりませんが、感覚的には体重の2~3割くらいはかかってそうな感覚です。
    ハンドルには手を添える程度の荷重のかけ方が正しいのであれば、明らかにどこかがおかしいとは思っているのですが、方向性が合っているのかどうか・・・

    こんなに腕に荷重かかってもいいのか?
    こういうモノなのかどうか、判断がつきません。

    アドバイスをいただけるとうれしいです。

  2.  まさる
    2009 年 6 月 5 日

    あさやんさん

    いつも見てくださいまして、ありがとうございます。
    女性の大半は、お尻が痛いので、サドルの一番後ろの広いところに座っています。
    座るというよりも、お尻を引っ掛けていると言うかたもいらっしゃるくらいです。
    ワタクシがサドルを後ろに引いているわけは、浅く座ったり深く座ったりして、負担が一箇所に集中しないように、使う筋肉を変えるためなんです。

    では女性の場合どうやってサドルをつけるかとゆいますと・・・・・
    男性よりも前につけます。
    そして、ほんの少しだけ、前下がりにして取り付けます。
    女性の場合だと、男性と一緒のところにつけると、メチャクチャ後ろ座りになってしまうからです。
    椅子で後ろ座りをしたら・・・・・身体をたくさん倒さなくてはならなくなります。
    深く倒しても呼吸が楽ということは、しっかりとワタクシが教えている姿勢ができている証拠です。
    よかったですね~。

    ワタクシの乗り方は、ハンドルによしかかって下さい。
    お尻が後ろにある分、ハンドルにも体重を掛けてあげてください。
    ハンドルに体重をある程度乗せなければ、後ろ荷重になっちゃいますし、腹筋で倒れた上半身を起こすように支えなくてはいけなくなります・・・・・。

    サドルの位置を調整してから、乗りながらローラーの上でハンドルのネジを緩めて、ハンドルを動かしながら漕ぐと、足が勝手に落ちてゆく骨盤の角度が分かると思います。
    回る場所のハンドルの高さと、手のひらの感触が、バランスが取れた時の感触です。
    ステムの長さや、サドルの位置によって、その時の高さは変わりますが、手の感触はどんなときも一緒になります。

    呼吸は吐いているときに一番リラックスできるということは、こないだのブログに書きました。
    考えると息が止まります・・・・何でもいいから喋ってローラーに乗ってください。
    顎を引くと首に頭の重さが載ってしまうし、呼吸も苦しくなるし、お腹も凹んで猫背になります・・・・・。

    ワタクシは、猫背で自転車に乗ることで、ひとつも特になることがないと思っています。

    床の上で乗車姿勢を作って、そのままでもずっと立っていられるのなら、自転車の上でもその姿勢はできるでしょ?
    さらに手でどこかによしかかれたら、もっと楽になると思いませんか?
    椅子にも座っているんだから。
    基本的に、手でよしかからなくても立てる姿勢なので、倒したまま手放しでも乗れちゃうんです・・・・。
    でも、よしかかったほうが楽でしょ?

    頭で考えても、呼吸が止まっていては何にもなりません!!

    常に足が下に出る骨盤の倒れ方と、頭の重さを前タイヤに掛けるための角度が、一緒になるハンドルの位置探し・・・・・・・・・・これがワタクシが教えている乗り方です。
    重心と骨盤の角度を一緒に掴むためには、猫背では絶対にできません。
    反対になっちゃいますから・・・・。

    どちらにお住まいかは分かりませんが、いろんなところで開催できたらと思っておりますので、いつかお会いしましょうね~。
    一発で解決しますよ!!

    無酸素運動にならないように~。

  3. あさやん
    2009 年 6 月 6 日

    丁寧にアドバイスありがとうございます!

    ただ・・・ 書けば良かったですね(^^; 私は男性です。
    嫁さんにも、自転車乗らせようと企んでいるので、参考になります(^^;
    でも、ハンドルに体重乗せるのがとりあえず、問題ないというのがわかって、胸の支えが取れました。
    長時間乗ったときの肩への負担が気になりますが・・・
    それと、また質問なのですが、肘はやはり軽く曲げる程度で、肘を突っ張った状態では乗らない方がいいのでしょうか?軽く曲げてやれば肩と上腕で負担を分散してくれるのかな?と・・・

    以前、お尻がどうしても痛くて、改善するために、ハンドルへの荷重を多くして、お尻への負担を減らそうと思って、肘を突っ張った状態で乗っていたのですが、40km越えたくらいから、我慢できないくらい肩が痛くなってしまいました。
    速度も今まで22~25km/hで巡航していたのが、15~20km/hでもやっとという速度まで失速。
    あまりの痛みから、フォームを改善して猫背で腹筋使って上半身を支えて、ハンドルには手を軽く添える程度にして乗ってみたら、70kmほどでも楽々乗れるようになりました。
    身体のどこも痛くなくていいのですが、呼吸が苦しくて心拍数はどうしても高くなってしまい140~155程度まであげないと速度的にストレスと感じてしまいました。
    でも、それでも時速は25km/h前後なんです。
    目標は30km/h前後での巡航なので、心肺を鍛えるしかないのかな?と思っていたらタカギさんがハワイから帰ってきて、ブログの講義にすごい力入ってるというのをどこかで見て、記事を読んでみて目からウロコでした。

    ただ、肩への負担だけが懸念点でした。フォームの方向性は間違っていないようですね。このフォームで明日80kmほどのサイクリングをしてみます。

    ちなみに、千葉県在住です。子供が小さいし私だけ行くわけにも行きませんので、家族で長野まで旅行となると結構な出費になってしまいます。
    あと数年経てば、子供も小学校に入り楽になりそうなので、その時はお世話になろうと思っています。それまで、まちがった、やまめフォームで修正が大変にならないようにしたいですね(^^)